アークテリクスのようなアウトドア系リュックは本当にスーツに合わせていいのか

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昨今のオフィスカジュアルブームも相まって、スーツスタイルでリュックを背負う人が増えています。

スーツスタイルに合わせるカバンとしては、革製のブリーフケースやアタッシュケースがスタンダードであることは大前提となる中、どんなリュックなら許容範囲といえるのでしょうか。

ノースフェイスやコロンビアなどのアウトドアブランドはちょっとやりすぎか、アークテリクスなどワンランク上のリュックなら問題ないのか、それとも革製のリュックしか許されないのか……。

そんな疑問に、一つの考え方をお伝えしていきます。

目次

推奨されるリュックとは

たとえばAOKIやスーツスクエアなどでは、スーツスタイルに合うようにデザインされたビジネスリュックも登場していて、ふつうのアウトドア系リュックとは異なり、シンプルでスタイリッシュなデザインになっています。素材も高級感のあるナイロンやレザーが使用されることが多く、こういうものなら、ビジネスシーンでも違和感なく馴染むといえます。

スーツスクエア ACE共同開発のバックパック(スーツスクエア公式サイトより)

あとは最近は値上がりが著しいですが、日本が誇るカバンブランド、ポーターの商品は定番でしょう。ジャパニーズクオリティの高品質でありながら、嫌味も一切ないブランドです。いかにもナイロン感が強いものよりも、これら(↓)のような艶感のあるものの方が上品な印象になりビジネスでも使いやすいです。

あとはこのような(↓)、リュックとしても、場合によっては手持ちや肩掛けなどに使い分けられるタイプも便利ですね。

アウトドアブランドのリュックは…

では、スーツ用にデザインされたものではない、アウトドアブランドのリュックはどうなのか。

これはもう、スーツの原則からしたら「邪道」と言わざるを得ないところがあるのですが、上記のようにスーツブランドがリュックを生産している時代なので、もはや程度の問題になっているのが実態です。

フォーマルな装いであるスーツにカジュアルなリュックを合わせること自体が伝統に反する行為であり、何より肩や背中に摩擦や圧力がかかるリュックはスーツを傷めることにつながるので、見た目の収まりがよいかどうかはともかく、原則に則ればリュック自体が「NG」というくくりになります。

とはいえそんなことを言い出したら、日本だけで流通しているポケット付きワイシャツもNGですし、くるぶしが見えるくらいの丈感のスラックスを履くのもNGですし、ネクタイが首元から緩んでいるのもNGですし、キリがありません。

つまり、原則としてNGな行為であるならば、どんなに違和感なく着こなしていても「その着方はNGだ」と見る人は一定数います。

ですから、それを仕方ないことだとして、「それ以外の大多数が違和感なく受け入れられるか」というラインがどこにあるのかというのが、現実的な考え方だといっていいでしょう。

OKとNGのラインはどこにあるか

そのような前提の中で、たとえばノースフェイスやコロンビア、モンベルなどの、カジュアルなイメージの強いアウトドアブランドについては、やはりNG寄りと見るべきでしょう。

一部ではかなり上品なつくりをしている製品もあるので一概には否定できませんが、大半が「アウトドア用」を想定してつくられた製品ですし、何よりブランド自体に対するイメージがスーツとはかけ離れたものなので、それも含めて周囲からの違和感は際立ちやすいといえます。感覚的にも、「まあそうだよね」と思う方が多いのではないでしょうか。

ではそれらよりももう少し高価格帯の商品が多く、またアウトドアブランドとはいえ比較的上品なイメージも浸透しているアークテリクスなどになってくるとどうか。

これははっきりとした正解をお示しできず恐縮なのですが、「微妙」と言わざるを得ません。

たとえば、アークテリクスの定番、マンティス26。こちらは店員さんに尋ねると、「スーツに合わせて、通勤用に使う人も多い」とのこと。PCを収納するスペースもあり、たしかに機能面でも仕事に使うことが想定されたつくりになっています。見た目も高級感があるので、その点では問題ないといえそうです。

購入した実物はこちら。

しかしこの商品は、ブランドマークが比較的目立つ位置に、目立つ色味でついています。これがまさに(スーツに合わせるという意味では)「微妙」というポイントになるわけです。

たとえばポールスミスやアルマーニのスーツを思い浮かべてください。そういわれても、頭に浮かぶのはふつうのスーツで、そこにブランドロゴが目立つ位置についていることはないはずです。

つまりフォーマルで、派手さよりも落ち着いた印象の強いファッションであるのがスーツスタイルなのに、リュックだけブランドロゴが目立つ位置にあると、その点がチグハグ感につながりかねないという話です。

ジャケットと合わせると余計にロゴが目立つ…

このマンティス26の場合、たとえばロゴがブラックで目立たないようであれば、まだOK寄りになっていたと思いますが、ゴールドでかなり目立つ形になっているので、スーツに合わせるにはNG寄りと言わざるを得ないわけです。

ですからスーツスタイルで使いたいという場合、たとえばTシャツスタイルとか、ジャケパンスタイルとか、ガチガチなスーツというより、少し崩した着方に合わせる方がまだ安全といえます。このあたりはもう個々人の主観の重なりでしかないのですが、なるべくカジュアル寄りなスーツの方が合わせやすいという点はご理解いただけるのではないでしょうか。

ただしリュックとしては非常に完成度が高く、かっこいいことに変わりはありません。アウトドアブランドでありながら上品なつくりになっているので、あらゆるファッションにも溶け込みやすく、一つ持っているととても便利であることは間違いないと思うので、念のため付言しておきます。

ユニクロの方がまだマシ?

上記のリュックが「ロゴ」によってスーツに合わせるには微妙だということであれば、ユニクロのリュックの方が、まだマシともいえるかもしれません。つくりに高級感があるとはいえませんが、ロゴや目立った主張がないので、先ほどのマンティス26などと比べたら、全然落ち着いています。

とはいえ、スーツが良質なウール生地だったりするほど、ユニクロのチープ感との乖離が大きくなり、やはりそれはそれで違和感につながってしまうわけですが……。

左がマンティス26、右がユニクロのユーティリティバックパック

結論

ということで、ここまで何とも曖昧なお話になってしまいましたが、もし一言で結論を申し上げるなら、「ノースフェイスやコロンビアはNG寄り」「アークテリクスはロゴが目立つものは微妙」「ユニクロは目立つロゴがないのは良いがチープ感が微妙」ということになるでしょうか。こうした考え方を一つの基準にしていただき、そのリュックやブラン自体の高級感や上品さから、良し悪しを見極めてご判断いただけたらと思っております。

皆様のご参考になれば幸いです。

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