ファブリックトウキョウのオーダーシャツを作ってみたみたけど…価格と品質の率直な感想

オーダースーツだけでなく、オーダーシャツにも力を入れているファブリックトウキョウ。

以前、同社でオーダーシャツを注文してみた感じた率直な感想についてお伝えいたします。

目次

ファブリックトウキョウのオーダーシャツをつくってみた

オーダーシャツに手を出した理由

私、既成のワイシャツがどうしても合わないんですよね。首周りと肩幅が大きいので、それらに合わせるとウエストがダボダボになり、逆にウエストに合わせると第一ボタンが閉まらず、肩も合わなくなってしまいます。

スーツだと、既製品でもそれなりのフィット感で着ることができているのですが、ワイシャツだとなかなか合う既製品に出会えないのです。

そこで以前から考えていたのが、ワイシャツもオーダーで注文すること。スーツをオーダーするようになったくらいから、私の中で関心度合いが高まってきました。

一方、私が汗っかきであることも相まってか、ワイシャツって、首元を中心にすぐ汚れてしまうんですよね……。そのため、私にとってワイシャツは「消耗品」であるがゆえに、1着に高いお金はかけたくない。もともと、スーツカンパニーで「3着で1万円」のシャツばかり買っていた私からすると、1着で1万円もするようなシャツなんてとんでもない!といった感覚でした(というか今もそうです)。

ファブリックトウキョウのセールを利用してみた

そんな中、シャツのオーダーに挑戦するきっかけとなったのが、ファブリックトウキョウのオーダーシャツキャンペーン。

当時(2021年頃)、通常1着で8000円するノンアイロンシャツが、なんと「3着で15000円」という広告を見て、「1着5000円なら許容範囲だな」と思い、買ってみることにしたのです。

なお2025年1月現在、最安のオーダーシャツとして7000円程度の商品が出ていて、かつノンアイロンシャツの場合は9000円に値上げされています。

購入した商品のコスパは…

実物紹介

ではまず、商品紹介から。どれも購入当時(2021年)の情報です。

NON IRON CP ホワイトブロードシャツ(襟型:ワイド)

NON IRON CP ホワイトオックスフォードシャツ(襟型:カッタウェイ)

NON IRON CP サックスシャンブレーシャツ(襟型:ポリゾンタル)

アイロンはかけていませんし、だいぶ着込んでしまったので、汚れも目立ってきてしまっていますがご容赦ください……。

距離が近いですがご参考まで着用写真です(襟型が「ワイド」のシャツ)。

着用してみた感想

率直な感想としては、ざっくり以下の通りです。

・素材は綿100%ではなく、半分程度ポリエステルを含むものの、生地感は柔らかく、問題なし。むしろ、後日他でオーダーした綿100%のシャツより、着心地、肌触りともに良い感じがしました。

・サイズ感はぴったり。後日他でオーダーしたシャツよりも、今っぽいスリムフィットな感じで、本当にぴったりという感じでした。

・ノンアイロンシャツを選んだのですが、言葉通り、アイロンがなくとも、ふつうに着られるレベルだと思います。本当にピシッと着たい方は、アイロンをかけたくなるかもしれませんが、そこまでのこだわりがない方なら、アイロン無しでも十分なくらいの形状安定だと思われます。

・襟の形もいくつか選べますが、「ポリゾンタル」はだいたい150度くらい、「カッタウェイ」が180度という感じです。この角度って、お店によってけっこう違いますよね……。

注文の仕方について

他のネットオーダーシャツとは違い、実店舗で測ってもらい、注文だけはネットでという流れなので、私のような初心者でも安心でした。

一度しっかり計ってもらい、それがサイト上で表示されますから、別のネット店でオーダーするときにこっそりと参考にできるのも良いなと思いました。ただ、各サイトで数字の扱いは異なったりしますから、その点は注意が必要です。

また、シャツの素材感をたしかめるために、無料でサンプルを取り寄せることができるのも良いですね。もちろん店舗でも確認ができます。

デメリット

ここまで、ほとんど良いところばかり挙げてきましたが、私個人としては、価格面では微妙な印象を受けています。

私が購入した当時の最低価格ラインの商品で、通常時は1着8000円でした(現在ノンアイロンの商品は9000円になっているようです)。

単純にワイシャツにそれほどかけたくないというのもありますが、綿100%でなく化学繊維が50%ほど入っているのに、8000円以上もするのはちょっとなぁという感じです。

ただ、私が買ったのは、夏のセール時でした。通常1着8000円のワイシャツが、3着15,000円で買えるというキャンペーンでしたから、1着あたり5000円ということですね。これ、オーダーシャツ市場の中でも最も安い価格帯に並ぶと思いますので、この金額でこのクオリティのシャツが手に入るというのは、私はかなーーーりお得だと感じました。実際、着用感はかなりよかったので、次の機会があればごっそりまとめ買いしたいと思っていました。

しかし、22年以降にこのセールは開催されず……。それ以来、私が同社のオーダーシャツを買うことはありませんでした(笑)。

まとめ

結局、ファブリックトウキョウのオーダーシャツに対する私の結論としては、「セール時なら最高だけど、通常価格ならためらう価格」といったところでしょうか。

ちなみに、値引きキャンペーンがない同社の「オーダースーツ」に対しては、ワイシャツ以上に高いなという印象を持っています。1着あたり3万9800円~ということで、有名ファッションYouTuberの方も「めっちゃ安い!」と力強く発信されていますが、この最低価格の場合の生地はウール100%ではないですし(ウール50%・ポリエステル50%)、また「本切羽」や「AMFステッチ」など必要性の高いオプションも全て有料です。

たとえばグローバルスタイルやユニバーサルランゲージ、SADA、ダンカンなどの有名オーダースーツ屋であれば、同じ生地のレベルで、かつ複数の有料オプションが付いた上で、1着あたり2万5000円程度というのが基準になっています(ただし2着同時購入時の場合が多いです)。

これに比べると、一切のオプション無しで最低3万9800円というのは、正直かなり割高だと感じます。パターンオーダーの場合、各社が用意している型紙によってフィット感が変わってくるところもあり、モダンなデザインのファブリックトウキョウはそこが好評ではあるようですが、それを加味しても、私的にはやはり高いよなぁという印象です。ここまで有名になっているのは、純粋なコストパフォーマンスだけではなく、マーケティングの巧みさも大いにあるでしょう。もちろんそれ自体が否定されることではないと思いますが。

このような理由で、私はファブリックトウキョウでオーダースーツをつくったことはないですし、通常価格でオーダーシャツをつくったこともないのですが、“セール時に”オーダーシャツをつくった限りの感想としては、最高でした。人によっては、セール時でなくとも十分満足できるレベルなのかもしれません。皆さんの参考になれば幸いです。

※ファブリックトウキョウのHP
https://fabric-tokyo.com/

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