※一部にプロモーションリンクも含みます。
就活の時期も近づいてきたし、そろそろリクルートスーツを……と思い立ったはいいものの、あまり高いスーツを買うのは抵抗があるし、かといってユニクロでもいいものか、などとお悩みの方は少なくないでしょう。
そこで本稿では、男性と女性含めて、リクルートスーツはどこでどのようなものを買うべきかという考え方と、1~2万円程度で買えるリクルートスーツの「最適解」について、詳しくお伝えしていきます。
リクルートスーツの選び方

まず就活におけるスーツにおいて最も重要な観点は、「清潔感」と「悪目立ちしないこと」の2点です。
「清潔感」については言うまでもないことですからここでは言及しませんが、意外に見落とされがちなのが、「悪目立ちしない」という点なんです。
「面接官の印象に残りやすいようにネクタイは派手目なものに」「みんなと同じ黒スーツだとつまらないからちょっとだけ明るめの色にしよう」「あえてカジュアル感のあるスーツにしようかな」
基本的にこれら全部、間違った考え方です(“服装自由”等を謳う一部の企業はまた別の話ですが)。
面接というフォーマル度の高い大事な場面で、わざわざ派手なネクタイをしていたり、人よりも明るい色のスーツを着ていたり、カジュアル感の強いスーツを着ていたりすると、少なくとも面接官に「あれ?」と違和感を与えるきっかけになることは、想像に難くないのではないでしょうか。その違和感がそのまま「TPOをわきまえることのできない人だ」とマイナス評価に繋がることもありえますし、そこまではいかずとも、時間の限られた面接の中で「どうしてわざわざ人と違う感じで着たの?」と余計な問答に時間をとられるリスクが高まります(その問答によって面接官の違和感を払拭できるかもわかりません)。
こうした”実害”まではなくとも、評価の本質とは離れたところで、余計なことをする必要はないということです。個性を出して目立つというのは一つの考え方ですが、それは話のやりとりで行うべきなんです。
そう考えると、大事なのは、変に目立つことのない無難なリクルートスーツを買って、きれいに着ることに他なりません。
当然ながら、サイズが合っていなければ相手に違和感を抱かせますし、テカりやシワがあっても不潔な印象を与えてしまいますから、適したスーツを持っていなければ新しく買いましょう。
何も高いものを買う必要は全くありません。むしろあまり高級なスーツを着ているとそれもそれで悪目立ちするリスクが生じてきます。安いものでいいから、とにかく無難なリクルートスーツをきれいに着るということこそが、リクルートスーツを選ぶ際の重要な考え方だといえます。
ビジネススーツとリクルートスーツは違う

ここでおさえておきたいのは、ビジネススーツとリクルートスーツは違うということです。
一般的なルールを簡単に述べると、「無地のダークスーツ」しか許容されていないリクルートスーツに対して、ビジネススーツは柄や色などの選択肢がもう少し広がります。もちろん職場によってその許容範囲は違ってきますが、大人が普段着るものですから、簡単に言うと「良い印象を持たれる範囲内である程度おしゃれしていいよ」ということになります。
ですから、たとえば高級な生地でつくられたスーツも、ビジネスシーンだと「おしゃれだな」「良いスーツだな」「品格があるな」と思われても、リクルートスーツだと悪い意味で目立ってしまいかねないわけです。
地味なスーツであればどっちも一緒というイメージを持たれていた方も多いかもしれませんが、スーツとは、用途によってけっこう変わってくるものなんですね。
リクルートスーツはユニクロやしまむらで十分か

上記の前提を踏まえると、低価格ファッションの代表であるユニクロやしまむらなどのスーツは、絶対にNGというわけではないものの、基本的にはオススメできないということになります。
ユニクロでは「感動ジャケット」のシリーズや、カスタムオーダーができる「ストレッチウールジャケット」(メンズ)や「ストレッチジャケット」(レディース)などのスーツ用品があります。レディースに限りますが、しまむらもフォーマルスーツを上下1.5万円弱くらいでそろえられる商品を販売しています。

しかしこれらは、ビジネススーツ用で作られたものだったり、冠婚葬祭を想定して作られたものだったりして、やはり就活用のそれとは用途が違うものです。そして両者ともカジュアルファッションブランドであって専門店ではないので、やはりスペックとして表に出ない部分の作りはなかなか微妙な作りになっています。たとえばユニクロの「ストレッチウール」シリーズは、「上下3万円以内でウール100%のオーダースーツが手に入る」とだけ聞くとものすごいコスパのように感じられますが、肝心の作りはけっこう微妙なので注意が必要です(参考:スーツはユニクロで十分という考え、間違ってますよ!致命的な“欠陥”について)。
この中から選ぶとすると、メンズはユニクロの「ストレッチウールジャケット」、レディースは「ストレッチジャケット」であれば就活に使用しても問題ない範囲ではありますが、メンズなら上下で3万円近くかかるし、レディースも上下で1.5万円くらいかかる割に化学繊維100%のスーツなので、これだったらわざわざユニクロを選ぶ必要はないのではないかという話です。
1~2万円の最適解

では、1~2万円程度の低価格で買えるリクルートスーツの最適解とは何なのか。結論としては、量販店と低価格オーダースーツという2つの選択肢から選ぶべきということになります。
量販店の就活用スーツ
まずは誰もが頭に浮かぶであろう、青山やAOKIなどの量販店に売っているリクルート用のスーツを買うことです。とにかく無難で、値段も2万円前後と安い。スーツ専門店が就活用として販売しているだけあって、形も申し分なし。社会人になってから使えるようなものではありませんが、就活用に購入するなら、誰も文句を言わない“無難の極み”といえるでしょう。
人生のかかった就職活動ですから、わざわざユニクロやしまむらなどのカジュアルファッションブランドで買うのではなく、ここは専門店から買う方が理にかなっているといえるのではないでしょうか。
低価格のオーダースーツ
もう一つは、低価格なオーダースーツを作るという手です。
オーダースーツというと高価格なイメージをお持ちの方も多いでしょうが、昨今は競争が働きまくり(大手のAOKIも撤退と再進出を繰り返しているくらいです)、今や2~3万円台から本格的なオーダースーツを仕立てられるお店も増えてきています。
当然ながら、就活においてもスーツはきれいに着こなしているに越したことはありません。地味な色・柄でも、体に合った美しい装いでいると、間接的に良い印象に繋がってくることは想像に難くないでしょう。外見が良い人は、面接でも良い評価に繋がりやすいことがあるのと同じ話です。
たとえば全国展開のオーダースーツ店であるカシヤマは、リクルートスーツ用の生地も揃えている上、学割によって1着2万円(税別ですが)でスーツを仕立てることができます。しかもオーダースーツ界では最も手ごろな「パターンオーダー」よりもワンランク上とされる「イージーオーダー」になるので、かなり細かいところまで調整が利き、体型に特徴のある方でも美しく着られる1着を作ることができます。しかも納期が1~2週間と、既製品の裾上げとそれほど変わらないスピードで仕上がるので、これから就活に臨もうとされる方にはまさに最適解だと、数々のオーダースーツ店を比較・検証してきた私としては強く思っています(参考記事:カシヤマの特徴とメリット・デメリットを検証してみた)。
ご興味を持たれた方は、まずは以下からネット予約の上、説明を聞いてみることをオススメします。

まとめ
というわけで、リクルートスーツというものの考え方と、「2つの最適解」についてご紹介しました。皆様の良い就職活動の参考にしていただけましたら幸いです!