カシヤマの評判と口コミ、2.5万円で作って確かめてみた【オーダースーツ】

※一部プロモーションリンクも含みます。

低価格オーダースーツ店としてじわじわ知名度を広げつつあるKASHIYAMA(カシヤマ)。アパレル大手「オンワード樫山」が全国に展開するオーダースーツ店ですね。オーダースーツを探そうとお考えの方は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

低価格を売りにしている同店ですが、そんなカシヤマのオーダースーツは実際に他店と比べて安いといえるのか。そして肝心の品質はどうなのか。これまでに10着以上のオーダースーツを作ってきた私が、実際にカシヤマでも仕立てて、確かめてみました!

ユニバーサルランゲージやグローバルスタイル、ファブリックトウキョウ、麻布テーラーなどの有名店とコスパを比較しながら、評判や口コミの“真実”について検証していきます。

メンズだけでなくレディースの情報も一部お伝えしていますので、よかったら参考にしていただけますと幸いです。

目次

カシヤマ(樫山/KASHIYAMA)の特徴

まずはカシヤマのオーダースーツの特徴について確認しておきましょう。

イージーオーダーを採用

ユニバーサルランゲージやグローバルスタイルなど、低価格帯のオーダースーツ店でよく導入されている「パターンオーダー」よりもワンランク上とされる、「イージーオーダー」が採用されています。

正確に言うと、パターンオーダーと同じように、サイズ調整の基準となる「ゲージ服」を着て、そこに調整を加えていく形式ではあるのですが、「パターンオーダー」よりも細かいところまで調整が効くようになっているので、「イージーオーダー」にくくられるということです。

ちなみに、用意されている型紙は日本人の体形によく合っていて、今っぽい雰囲気でありながら、クラシックな雰囲気も漂う優れたものだと感じました。店員さん曰く、「イージーオーダーだからこそ、ここから調整できる箇所も多いため、どんな日本人にも合うようになっている」とのこと。ですから筋肉質の方でも、ふくよかな方でも、細身な方でも、誰が着てもかっこよく映る型紙になっているというわけですね。

カシヤマで2.5万円で仕立てたオーダースーツ。詳細は後述します!

半毛芯を標準搭載

低価格のオーダースーツだと「接着芯」が標準搭載であることが多いのですが、ここは最低価格帯のスーツでも、半毛芯が標準仕様となっています。

一般的に毛芯がつかわれている方がつくりがしっかりして、ジャケットのラペルなどを中心に、立体感が出ると言われます。見えない部分にもこだわっているのはありがたいですね。フル毛芯ではなく半毛芯でも、ラペルなどの重要な部分にはしっかり毛芯が使われていますから、これはかなり大きいです。

ラペルの反り返りもきれいです

1~2週間程度という納期

カシヤマの特徴として特筆すべきは、異常ともいえる納期でしょう。通常では1か月弱から1か月半くらいが相場であるところ、なんと最短で1週間という、もはや意味の分からない納期を売りにしています。

店員さんに確認してみると、よほどの繁忙期でない限り、基本的に1~2週間程度で仕上がるそうです。繁忙期でも3週間弱くらいですから、もはや既製品の裾上げと大して変わらない仕上がりスピード。「来月の結婚式に間に合わせたい」など、急ぎでオーダースーツを用意したいときには重宝することでしょう。

ちなみに私の場合、最初の到着時は不在にしていて受け取れなかったのですが、なんと発注から6日後に自宅に送られてきたので、ちょっと笑ってしまいました(笑)。既製品の裾上げと同じくらいですね……。

ちなみにこれ、追加料金がかかりません。

例えばDIFFERENCEでは「納期短縮サービス」を用意していますが、5500円の追加料金がかかりながらも、もともと1か月近くかかる納期が1週間短縮されるだけ。こうした点からも、カシヤマの納期はちょっと異常だなという印象です。尋ねてみたところ、自社製品だけをつくる自社工場を保有し、そこで予め生地を大量に置いておくからこそ実現できるスピードなのだとか。

急ぎオーダースーツが必要だという方は、ぜひこちらからネット予約をしてみてください。予約をしたら必ず購入しないといけないものではないですから、迷ったらまずは説明を一通り聞いてみることをオススメします。

オーダーメイドのカシヤマ

レディースも評判は上々

ちなみにカシヤマはレディーススーツにもメンズと同じくらい力を入れている数少ないオーダースーツ店の一つ。もともとカジュアルファッションをやっていたブランドですから、レディース市場は見逃せないのでしょう。

セットアップ、パンツ、スカートだけでなく、ワンピースまで作れるとはちょっと驚きです。レディースのフォーマルスタイルを網羅しているというのは一つの強みとはいえると思います。

KASHIYAMA公式サイトより

 カシヤマの価格

肝心な価格についても検証していきましょう。

本当の最低価格は2.5万円

まず、カシヤマでそろえられている一番安い生地の価格は、税込みで3万3000円。

2着セットで購入すると2割引きになるので、1着あたり2万6400円となります。ユニバーサルランゲージやグローバルスタイルの2着セット購入時の最低価格も、1着あたり2万6400円となりますから、完全に一緒ですね。

ただカシヤマは、初回購入時に限っては1着でも2割引きがきく生地があるので、1着単体でも2万6400円で購入することができます(後述しますが、私が仕立てたスーツもこの価格です)。

一定程度のクオリティを保ちながら仕立てられるオーダースーツの中では、最低価格ランクに属すると言えます。

4万4000円からウール100%の生地

上記の最低価格帯の生地は、さすがにポリエステルをある程度含みます。

そこから少し上がって、4万4000円からは、ウール100%の生地も選べるようになっています。

ちなみに麻布テーラーは4万4000円が最低価格になるのですが、この料金からウール100%でオーダーできるようになっています。この点ではイーブンですね。詳細な比較は下記をご参照ください。

オプションは基本有料

だいたいどこのお店でも「追加オプション」とされているものは、例によって追加料金がかかります。

が、水牛ボタン2200円、AMFステッチ2200円、本切羽3300円などと、良心的な価格になっているようです。

特に水牛ボタンを2200円で付けられるのは大きいですね。

こちらは無料でも選べるボタン

選べる生地

各価格帯ごとにこのようなサイズ感のバンチブックが用意されています。こちらのように「1st SMART ORDER」のシールが貼ってあるものは、2着セットでなくとも、1着だけで2割引になります。

ウール100%の生地

尖った生地というより、使いやすい落ち着いた生地が多いですが、ブラウンやカーキなどの色もそろっているので、トレンドはしっかり押さえられているようです。全部で400種類以上と、使いやすそうな生地が豊富にそろっているので、例えば「チャコールグレーの柄物の中から探したい」「ネイビー無地から探したい」というような要望があったとしても、それぞれ複数の選択肢から生地を選ぶことができるでしょう。

国産生地からインポートものまで、種類は比較的豊富な方だと感じました。ただ、グローバルスタイルなどのように大きいサイズの生地から選ぶことはできないので、出来上がりをイメージするのは少し難しくなるかもしれません。

ちなみにブランドものでいうと、例えば定番のカノニコなら7万円台から用意されているようですが、こんな掘り出し物もありました。

ロロピアーナ製の生地が7万7000円。これはかなりお得といえるのではないでしょうか……。上品な艶のあるブラックに、特徴的な柄。こういう生地でオーダーすると、かっこいいスーツが出来上がるのでしょうね。

学割について

あまり知られていないのですが、カシヤマでは学生証を提示すると、かなりの割引を受けることができます。その割引額、なんと2万円。6万円の生地なら4万円で、5万円の生地なら3万円で、そして4万円の生地なら2万円で仕立てることができます。通常4万円の生地を、セット割などではなく純粋に1着2万円で仕立てられるというのは、おそらく利益は得られずとも早めにオーダースーツに足を踏み入れてもらおうという狙いなのでしょう。

実際に作ってみた

では、既にチラ見せしてしまっていますが、実際に私が作ってみたオーダースーツについて改めてご紹介します。

簡単にスペックをお伝えしますね。

生地

ウール30%、ポリエステル70%で、ブルーの淡いストライプが入ったネイビーの生地。カシヤマの最安価格帯だと、他店と同様ポリエステルを50~70%程度含みます。ただ「さすが大手」なのは、ご覧の通り、ポリエステル混生地でもしっかりウールに見えるクオリティになっています。

3万3000円の生地なら、2着セットで2万6400円の最安価格になるのですが、上記の通り「1st SMART ORDER」のシールが貼ってある生地は、1着だけでも2万6400円になります。

ボタンと合わせながらイメージを膨らませます。

ジャケットの仕様

今回、有料オプションは一切使わず。ボタンの数などからジャケットタイプは色々選べるのですが、私の体型に合ってそうだということで、段返りの3つボタンタイプ(一番上のボタンはラペルの裏側に)を選択。なで肩・前肩なので、その補正は加えてもらっています。おかげで肩回りもうまく収まっていますね。

ラペルの幅やポケットのタイプなども色々調整できるのですが、今回は標準のままに。ボタンも無料でつけられるものですが、黒に少し水牛風の模様が入っていて雰囲気があります。

AMFステッチもつけていませんが、毛芯が入ってしっかりしているので、上品な立体感がありますね。

裏地も無料のものですが、ブラウンでちょっと小洒落た感じに。背抜きではなく総裏です。

パンツの仕様

パンツも有料オプションなどは追加せず。あまり細すぎるのも好みではなかったので、少し余裕がある程度のサイズにうまく調整していただきました。ほんのりテーパードをきかせ、美しい仕上がりになっているのではないでしょうか。裾はダブルにしています。

ダブル幅は少し長めの5cmに

ワンタック(パンツのウエストから下のあたりにある折り目、ひだの部分です)が入っているので、パンツ自体の存在感も良い感じに出ていると思います。

ノータックを選ばれる方の方が多いようですが、私個人としては、はじめての方でもタックはぜひ入れていただきたいなと思っています。「ノータックの方がすっきり細見え」なんていわれたりしますが、タックがあってお尻まわりに余裕が生じても、基本的には膝や裾にかけてある程度のテーパードをきかせるのが今の標準的な作り方なので、きちんと細見えしますよ。むしろノペっとしがちなパンツに雰囲気を与えてくれるし履きやすくもなるので、詳しくは店員さんと相談してみることをオススメします。

(参考記事:スーツのパンツ、タックはダサいの?むしろ入れるのが本当の流行りよ【オーダースーツ】)。

ノータックだとこんな感じ。

価格

今回は最安生地で追加オプションは一切なしのオーダーだったので、送料込みで2万8050円。そう、2万6400円で済むと思いきや、「必ず発生する送料:1650円」がある(次の章でお伝えします)ので、ちょっとだけ価格はプラスされるんですね。それでも他店に比べた価格優位は変わりませんが、会計の直前で知ると少しテンションが下がりかねないので、予め把握はしておきましょう(笑)

とはいえこのクオリティでこの価格ですし、2着セットでも5万円ちょっとです(どんな生地の組み合わせでも20%オフになります)から、コスパが業界トップなのは間違いないでしょう。

カシヤマの悪いところ・デメリット

ここまで、カシヤマの良い点の紹介が目立ちましたが、悪い点についても確認しておきましょう。

送料が必ずかかる

まずは先述の通り、必ず発生する送料1650円です。自宅に郵送してもらう場合でも、店舗で受け取る場合でも、等しくこの送料がかかってきてしまいます。

これは”異常な納期”とも関わってくるのですが、カシヤマは中国に保有する自社工場に生地を大量に保管しておき、そこから購入者に直接送る仕組みをとっている(他店は中国工場から、ある程度の着数をまとめて、各店舗に振り分けるステップをとっています)ので、1週間程度でスーツが手に入る分、送料は購入者負担となっているわけです。

実際はメリットの方が大きい上、これによって他店との比較優位性が揺らぐようなものではありませんが、店舗で受け取る分には送料がかからないことが一般的ですから、これは一つのデメリットといっていいでしょう。

対面時の感動はない

オーダースーツを作ったときの醍醐味の一つとして、出来上がったスーツと対面する瞬間を挙げる方は少なくありません。生地からボタン、ジャケットやパンツの細かいところまでオリジナルで作ったスーツですから、できれば担当してくれたスタッフさんと一緒に、「ここはこんな仕様にして正解でしたね!」などと喜びを分かち合いたいものです(笑)。

しかしカシヤマの場合、半真空状態での郵送がデフォルトなので、最初はあまりきれいな状態で対面することはできません。

こんな箱が届き…
こんなパッキングが(笑)

しかし実際に開封すると、意外にもシワはほとんどなくきれいです。ハンガーに吊るしてやっと対面といったところでしょうか。

開封直後のジャケットとスラックス

最安生地の種類はそれほど多くはない

ここまでに紹介した「1着約2.5万円」の生地も、「2着セットで5万円ちょっと」の生地も、それほど数がたくさんあるわけではありません。ですから最安生地だけで難十種類もあると想像してお店に行くと、思ったよりは数が少ないと感じられるかもしれません。

とはいえこれは、ユニバーサルランゲージやグローバルスタイル等、どの競合店でも同じことですから、「まあこんなもの」だという感じですかね。なおカシヤマの場合、ネイビーやチャコールグレーを中心に、最安ラインでもきちんと使いやすい色と柄の生地がきちんとそろっているので、困ることはありませんからご心配なく。

10万円以上の生地の納期は3週間かかる

10万円以上かかる高級生地になってくると、海外工場ではなく国内工場での縫製になるので、上記で紹介した「納期1週間」とは別枠になります。この場合は、納品までだいたい3~4か月かかるので、「イージーオーダーにしてはやや早いかな」くらいでしょうか。デメリットというわけではありませんが、「1週間という驚異の納期!」が適用されるのはだいたい10万円以下くらいの商品のみということはおさえておきましょう。

あとは余談ですが、カシヤマは「一度オーダーしたら2回目以降はネットでオーダーできますよ」とも謳っていますが、個人的にそれは大したメリットではないなと思っています。せっかく大金を払って購入するものですから、その都度しっかり採寸してもらい、スタッフさんと相談しながら、自分の好みに応じて細かい調整も入れたいなと私は思います。

オーダーメイドのカシヤマ

他の有名店と比べて…

ここまで、ユニバーサルランゲージやグローバルスタイルなどの「格安店」との比較も交えながら、カシヤマの特徴や価格についての実態をお伝えしてきましたが、それ以外の有名店との比較についてもお伝えします。

麻布テーラーとの比較

既述の通り、麻布テーラーの最低価格は4万4000円。この価格でウール100%の生地で仕立てることができるので、カシヤマの「4万4000円・ウール100%」商品と同じですね。

同店は私から見てもなかなか良心的なお店だと思うので、両者を比較して互いの特徴をお伝えします。

まず、麻布テーラーの方が優れていると思われる点は以下の通り。

✓店舗数が多い

都内にしか店舗をかまえていないカシヤマの一方で、麻布テーラーは全国的に店舗をかまえています。都内にしか店舗を持っていないカシヤマに比べると、これは麻布テーラーのメリットと言えるでしょう。もっとも、都内の店舗数で見たら両者にそれほどの違いはありません。

✓ブレザーに強い

麻布テーラーはブレザーを一つの強みとしています。実際に用意しているブレザー用の生地や、メタルボタンの種類も多いです。

しかし、カシヤマが用意している生地に、ブレザーを想定したものはあまりなく、メタルボタンも、ツルっとした材質の1種類だけ。麻布テーラーのメタルボタン料金は4000円もするのに対して、カシヤマの追加料金は2000円とかなり良心的なのですが、この選択肢のなさは、ちょっと痛いかもしれません(ブレザーではなく単にスーツをつくりたいという場合は関係な話ですが……)。

一方、カシヤマの方が優れていると思われる点は以下の通り。

✓納期が早い

やはりこれは大きい。麻布テーラーは1か月前後と、業界の中では十分早い水準なのですが、既述の通り、カシヤマの納期はやはり群を抜いて早いといえるでしょう。

✓オプション価格がカシヤマの方が安い

麻布テーラーのオプション価格はやや高い印象です。例えば、水牛ボタンをつけるだけでも3800円程度かかります。オプション価格を見ると、カシヤマの方に分がありそうです。

✓2万6400円からオーダーできる

4万4000円が最低価格である麻布テーラーに対して、カシヤマの最低価格は1着あたり2万6400円。「安くオーダースーツをつくってみたい」「だけどある程度のクオリティはほしい」という場合、ちょうど良い選択肢と言えるのではないでしょうか。

ファブリックトウキョウとの比較

例えば有名どころのファブリックトウキョウの場合で考えてみます。

ファブリックトウキョウの最低価格は3万8000円。カシヤマの最低価格よりは一回り高くなっている印象です。

ファブリックトウキョウの最低価格の生地もポリエステルを含むのですが、下から2番目の価格帯、4万4000円の生地を見てみても、ポリエステルを50%含みます。

ではいくら払えばウール100%を着られるのかと価格帯を上げていくと……なんと6万8000円から、ようやくウール100%の生地がそろうようになっています。さすがにこれは「安い」とは言えないのではないでしょうか。

その点カシヤマは、4万4000円(2着セット購入時なら2割引)からウール100%生地でオーダーができるわけですから、正直この差はかなり大きい。

ファブリックトウキョウは、いわゆるDtoCの事業展開によってコストカットをはかっていると同店は謳っているのですが、そこで浮いたお金の多くはマーケティングに向けられているのでしょうか……。

※参考:
ファブリックトウキョウはむしろ高いのでは…?悪い評判がないことへの違和感

接客は評判以上か

オーダースーツ店を見るときに意外に気になる接客態度。

正直、低価格のオーダースーツ店だと、不愛想な店員さんも少なくないのですが、カシヤマにはその点の心配はないでしょう。

実際の購入店舗も含めて3店舗ほど訪問した経験がありますが、どの店舗も誠実で優しい接客だったので、かつて他のオーダースーツ店の接客で嫌な思いをしたことのある私にとっては、すごく安心して訪問できるお店だと感じています。特に「初心者が安心して訪問できるお店」を目指している印象です。

こればかりは私の主観も多分に含んでしまいますから、あくまでも参考程度に。

カシヤマの評判と口コミ

ここまで挙げた特徴の通り、低価格帯であるにもかかわらず体に合わせた調整がききやすく、かつ納期がとにかく早いというのがカシヤマの評判の実態といえます。

実際の口コミなどを参照してみると、以下のような声が目立ちます。

良い評判と口コミ

✓納期の速さ

やはりこれは驚異的ですからね……(笑)

オーダースーツを急ぎ仕立てたいというニーズはけっこうあるようです。

✓カスタマイズの幅

低価格でありながら、イージーオーダーであるだけに、細かいサイズ調整ができる点は好評なようです。私のような前肩な場合でも、うまく補正をしてくれました。せっかくのオーダースーツですから、細部まで調整できるのは評価されるようですね。

✓親切な接客

私が感じたことと同様、スタッフさんの対応が丁寧で親切であるという評価は目立ちます。オンワード系の特徴なんですかね?

悪い評判と口コミ

✓サイズが合わなかった

悪い評価としては、「サイズが合わなかった」という声も見受けられました。体は数値だけでは測れないものですから、こういうケースもあるようですね。とはいえすぐにお直しもできますから、人によっては問題にはならないかもしれません。もちろん、お直しの間また待たないといけないというところはありますが……。

横浜F・マリノスのスポンサーに

KASHIYAMA公式サイトより

ちなみに、2023年からJリーグ「横浜F・マリノス」ほか、いくつかのスポーツチームのスポンサーになっていることをご存じでしょうか。スポーツ選手の体型にも合わせられるスーツというのは、意外に難しいところなんですよね。こうした点も、評判を押し上げる一因になっているようです。

結論 ~カシヤマで最初に買うならこれ!~

ということで、本稿をまとめると

・納期は異常。もはや既製品の裾上げレベル。

・イージーオーダー、半毛芯を採用していながら2万6400円からオーダーできるのはかなり強い。

・接客に定評あり。初心者でも安心して行ける。

仕立てや価格、どの点でもかなりの高水準で、目立った悪い点がないのは正直かなり強いです。

ちなみにはじめてカシヤマでオーダーするなら、まずは最低価格の生地(ご紹介した通りこれでも十分なクオリティです)か、4~7万円台のウール生地が、他店を圧倒したコスパでおすすめです。

興味を持たれた方は、まずはぜひ訪問予約をしてみてください。「予約をしたら購入しないといけない」なんてことはありませんから、まずは実際に訪問して、一通りの説明を受けてみたり、生地を眺めてみたりすると、イメージもわいてくるはずです。

オーダーメイドのカシヤマ

なお念のため、実際にオーダーする場合の訪問後の流れについても簡単にまとめておきます。

生地選び:予約をしていれば担当のスタッフさんがついてくれますので、作りたいスーツのイメージをお伝えしながら、一緒に選んでいきましょう。特にイメージがなければ、「仕事用のスーツです」「とりあえずオススメを挙げてください」くらいでもOKです!
ディティール・オプションの確認:ボタンや裏地など、スーツの細かい仕様を決めていきます。有料オプションについては、予算を踏まえてスタッフさんに率直に相談すればいいですが、はじめての場合は最小限におさえることをオススメします。つけるなら、目立つ部分に表れるAMFステッチと、あとはピンときたものを予算の範囲内で数個つけるくらいでよいと思います。
採寸:スタッフさんに採寸をしていただきます。サイズ感に要望やこだわりなどがあればお伝えすればいいですが、なければ身を任せていればOKです。

皆様の良きオーダースーツライフの参考になれば幸いです。

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