全国に出店を拡大しているスーツ店「ONLY」。コスパや対象年齢層、評判などの実態について、他のスーツ店などと比較しながら、検証してみました!
ONLYというブランド

ONLY(オンリー)は、1970年、京都発のスーツブランドです。昨今は東京を含めた全国にも多く店舗を構えるようになり、お店を通りかかったという方も多いのではないでしょうか。
基本的にバーゲン的な売り方をしないことをコンセプトにしていて、「常に適正価格で」という姿勢を大事にしているようです。鎌倉シャツも同様の方針を掲げていますね。
スーツの価格帯

同社のスーツは、既製品は3万円台から、オーダースーツは4万円台から販売されています。その価格帯からざっくりいうと、どちらかといえば若年層をメインターゲットとした低価格スーツ店といえるでしょうか。ポリエステルを含む低価格帯のスーツから、ロロピアーナやドラゴ等のイタリア生地を中心としたインポートものまで揃えています。
たとえば既製品の場合は5~6万円前後でレダやカノニコ製が、8~10万円程度でロロピアーナ製が買えるので、コスパもまあ悪くはないところかと思います。
こうした価格設定などを含めて、スーツスクエア(旧スーツカンパニー)などよりは“ワンランク上”な印象です。1~2万円台で買える「安かろう悪かろう」的な商品は置かず、ある程度の高級感も大事にしているようです。
そのバランスが優れているからか、各店舗の評判や口コミも上々。人気店であることに間違いはないでしょう。
なおオーダースーツはパターンオーダーを採用。その割には、最安ラインのポリエステル混生地でも4万円ほどかかるので、他店と比較するとやや割高な印象も受けます。もちろん、型紙など見えない部分の質がものをいうオーダースーツですから、これだけで「コスパが悪い」ということはできませんが、近い価格帯でもイージーオーダー×国内縫製を採用している花菱や麻布テーラーなどの方がコスパは良いように感じます。

ONLYの対象年齢層
そんなONLYの対象年齢層は、同社としては「全世代が対象」と言いたいところでしょうが、販売されている商品やその価格帯などから、30~40代くらいがメインターゲットであるように思われます。
同社が出しているコラムやYouTubeコラボ動画などを見ても、やはり30~40代向けの情報発信が目立ちますね。
スタッフさんの平均年齢も30代前後(同社HPより)とのこと。実際に店舗を訪れてみると、20~40代と思しきスタッフさんが多い印象を受けます。
もちろん、20代から60代以上まで、どの世代の方が利用されても恥ずかしかったり、逆に“背伸び”であったりすることはありませんが、メインは30~40代、特に30代を主要ターゲットにしたブランドといえるでしょう。
というわけで、昨今店舗を拡大中のONLYについて、そのコスパや年齢層などについて検証しました。皆様の参考になれば幸いです。
