※一部プロモーションリンクも含む記事です。
低価格オーダースーツの代表格であるSADA。大手どころはだいたい「2着セットで5万円」という横並び価格で競っている中、SADAはなんと一着単体で2.5万円で仕立てることができる上、初回に限っては5000円割引がきいて、なんと2万円で仕立てることができます。
しかしいくらなんでも安すぎる……安かろう悪かろうなのかな……そんな疑問がわき、実際に初回2万円で仕立ててみたので、ご報告いたします。
SADAの初回2万円生地で作ってみた
では早速、実物からご覧いただきましょう。


ネイビーのストライプ柄、後述しますが、“2万円ぽっきり”で仕立てたスーツです。
以下、詳細です。
生地
SADAの最安値は、ご覧の通り「24,800円」と表示されているラインです。だいたいウールとポリエステルの混紡生地なのですが、今回の生地は、ウール70%・ポリエステル30%という、ちょっとお得感のあるものでした。


実際の一着分のサイズ感で生地をたしかめられるので、イメージがわきやすいです。ポリエステル混生地とはいえ、しっかりウール見えする良質なものだと感じます。このチャコールグレーの生地(↓)も、かなり仕立て映えしそうですね(これも同じ最安ラインです)。

ジャケットの仕様
そんな生地で仕立てた完成品がこちら。

しっかりした作りであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
ジャケットは複数種から選べる中、私の体型に一番合っていそうな「段返りの3つボタン」(一番上のボタンはラペルの裏側に)を選択しました。私はなで肩・前肩という特徴があるので、前肩補正を入れていただいています。ラペルは少しだけ広めにしました。
なお有料オプションは何も追加しておりません。


パンツの仕様
こちらも有料オプションは入れず、裾はダブル。タック(ウエスト部分に入るひだ)を1本入れ、あえてゆったり目にお願いをしてみましたが、美しいシルエットになっているのではないでしょうか。
↓タックが1本入ることで、ゆとりが生まれるだけでなく、パンツに雰囲気が出るので私は必ず入れます。

↓横から見るとこんな感じ。

価格
上記でお伝えした通り、今回はSADAの最安ラインでオーダーしました。生地代は税込みで27,280円(税別だと24,800円)ですが、初回は無条件で5,500円引きとなるので、21,780円となります。
さらにLINE登録特典などで1,100円引きとなり、結果、20,680円という価格で購入することができました。まあ何度見てもバグみたいな価格ですね笑
気になる方は、まずは以下(↓)より最寄りの店舗(全国約50店舗)をお探しの上、詳細の説明を聞いたり、生地を見たりすることをおすすめします。とりあえず店舗に行ってみないとピンとこないことも多いですし、実物に触れるとイメージも沸くはずですから。
オーダースーツSADAの特徴
そんなSADAのスーツ、簡単に特徴を述べておきましょう。
驚異的な低価格
SADAの特徴は何より、フルオーダーでありながら驚異的な低価格を実現している点です。オーダースーツの最安水準といえば、だいたい「2着セットで5万円」という横並び価格になってくるのですが、SADAでは21,780円(税込)という、もはやよくわからない価格を実現しているので驚きます……(私は上記の通り、1,100円引きされた20,680円で買えました)。
特に、初めてオーダースーツを作る方には強い味方になりますね。
これだけ安い理由の一つは、SADAが自社工場を持ち、工場直販のビジネスモデルを採用しているからです。これにより中間コストを削減し、効率的な生産が可能となっています。個人でオーダースーツ業を展開している方の中でも、製造はSADAに発注しているケースはけっこうあります。低価格な部類に入るSADAですが、工場を抱えているという意味で、オーダースーツ業界では知らない人はいない会社なんですね。
また店員さん曰く、「過去の膨大な採寸データを活用し、作業の効率化を図ることで、低価格ながらも質の高いオーダースーツを実現している」とのことです。
「フルオーダー」という驚き

さらに、SADAは「フルオーダー」を採用している点でも他社と一線を画しています。フルオーダーとは、顧客の体型に合わせて一から型紙を起こし、完全オリジナルのスーツを作成する方式で、低価格オーダースーツに多い「パターンオーダー」「イージーオーダー」よりもランクの高い仕立てと扱われています。
とはいえよくある「仮縫い」なども含んだ完全なフルオーダーではありませんので、その点はご注意ください。実態は、パターンオーダーやイージーオーダーとそう大きく変わるものではなく、予め用意された型紙から調整を加えていく流れになります。その型紙が8種類もあるので、どんな体型の方にも合わせられるというわけです。
オーダースーツSADAの悪いところ
一方で、デメリットと思われる点についても触れておきましょう。
どのオプションにもコストが発生
安さが売りのSADAとはいえ、一般的なオーダースーツ店と同様、本切羽やキュプラ裏地、AMFステッチなど、どのオプションにも追加料金が発生します。一部のオプションを無料でつけてくれるお店もあるにはあるので、低価格を売りにしているお店としては、デメリットと見ることもできるでしょう。まあ、生地と仕立て代が安い分、多少コストがかかってもオプションを好きなだけ盛り込めるという見方もできるでしょうか。とはいえあれもこれもと追加していると、「あれ、料金けっこういったなぁ」なんてこともありえるので、油断はしすぎないように(笑)。
なおオプションをつける基準として、「2、3万円くらいでまずはオーダースーツをつくってみようという」という方の場合は、無理に追加する必要はない、あるいは見た目に大きく作用する「AMFステッチ」など、1、2個つけておけば十分かと私は思います。一方で、高級生地で、こだわりをもってオーダーする場合は、生地の質にあわせてオプションも充実させたいところですね。
基本は「接着芯」
あまり知られていませんが、スーツには表地と裏地をつなぐ「芯地」というものがあります。
基本的には、天然素材である「毛芯」が高級仕様とされていて、スーツの立体感や堅牢さを保つのに重要な要素の一つとされています。一方、表地と裏地を接着剤でつなぐ「接着芯」は一般的には廉価仕様とされていて、SADAは特別な仕立てオプションを採用しない限り、接着芯での仕上がりとなっています。こうしたところでコストカットを図っているのでしょう。
とはいえ必ずしも接着芯が悪いという話ではなく、むしろ最近は軽い着心地にするためにあえて芯地をぬいているジャケットもあります。そしてそもそも、よほどのプロでもない限り両者を見分けられるようなものでもありませんから、特段のこだわりがない限り、気にする必要はないでしょう。
ということで、SADAで作ってみた率直な感想と、そのメリット・デメリットについてお伝えいたしました。全国に店舗はありますから、気になった方はぜひご予約の上、店舗で生地を見てみることをおすすめします。
※HPでは「店舗・ご予約」のボタン(スマホの場合メニューバーを開くとボタンが出てきます)か、「予約する」のボタンを押すと最寄りの店舗を選んで予約することができます。



【↓関連記事↓】