※一部にプロモーションリンクも含みます。
オーダースーツ界でひそかに有名になりつつあるテーラーさんが、「荒川さん」です。オードリー若林さんのYouTube動画に登場し、親切でありながらしつこくない接客に人気が集まりました。
今回はそんな荒川さんとはどんな人なのか、実際にどこの店舗にいるのか、荒川さんが勤務実績を持つSADAやKASHIYAMAのオーダースーツのメリット・デメリットなどについてお伝えしていきます。
オーダースーツSADAの荒川さんとは
オードリー若林さんへの接客で話題

「荒川さん」は、下記動画配信時点では、オーダースーツSADAの新宿南口店に勤める店員さんでした。SADAの中でも比較的大きな店舗ですね。
荒川さんの接客が特に注目を浴びたのは、ご存知の通り、オードリーの若林正恭さんへの接客シーンでした。
オーダースーツをつくりに訪れた若林さんに対し、スーツに関する提案や話しぶりはさることながら、その穏やかでしつこくない接客態度と、それでいて絶妙な距離感で若林氏のボケにも乗っかり、いやらしくないボケも返すという驚異のコミュニケーション能力を発揮し、一躍有名になりました。
オーダースーツに慣れている人でもなければ、接客態度に不安をお抱えの方は多いことでしょう。かといって、ある程度必要な説明はしてほしいし、時に「こうした方がいい」という軌道修正もしてほしい。そんな(私のような)人には、心強い店員さんですね……。
その後はラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」でもゲストで度々呼ばれている荒川さん。音声だけでも変わらぬお人柄が伝わります…。
店舗にいるのか

上記の通り動画配信時点では、荒川さんは基本的にオーダースーツSADAの新宿南口店で勤務していましたが、特別なイベントやプロモーションで他の店舗等に出向くこともあるようで、若林さんの動画のときは、銀座店に出向いていたようですね。
それが現在は、オーダースーツのKASHIYAMA(カシヤマ)に移籍をなされているようです。ご本人のX(@aiOlmEfvv371835)で「只今、KASHIYAMA銀座ベルビア館店におります」と明かしていらっしゃるので、公になっている情報です。
以下では、新宿南口店や銀座店も含めて複数店舗を訪れたことのある私の目線から、SADAのオーダースーツのメリット、デメリットについて簡潔にお伝えしていきますが、KASHIYAMAのメリット・デメリットについて分析した記事についてはこちらをご参照ください。
オーダースーツSADAのメリット・デメリット

そもそもSADAとは、「株式会社オーダースーツSADA」が展開するオーダースーツのブランドです。
60年以上にわたりスーツ業に従事している業界の中心的存在であり、様々なブランドのスーツの縫製を担う工場を保有しているため、「実はSADAでつくられていた」というスーツが、世の中にはけっこう溢れています。
SADAのメリット
では、まずはメリットから。
1着2万円のフルオーダーという破格
何より大きいのは、“破格”ともいえるその安さでしょう。
セット価格でもないのに、1着2万円からオーダーができるというのは、なかなかに信じがたい価格ではあります。
店員さん曰く、自社で工場を抱え、過去のデータの蓄積から効率的な制作工程を踏んでいるからこそ、実現できる価格なのだとか。
オーダースーツとは、まずは一度つくってみないと、本当に自分に合う仕様の調整などはなかなかできるものではありません。ですから、オーダースーツがどんなものかまずは試したいという場合に、もってこいのお店であることはたしかです。
また経験者の場合でも、やはり低価格であることのメリットが大きいことに変わりはありませんから、トライしてみる価値はあるといえるのではないでしょうか。
低価格なのに「フルオーダー」
そんな破格の値段設定でありながらも、実は「フルオーダー」という作り方を採用しています。
オーダースーツの中で、最も細かい点まで調整が効くのがフルオーダーで、次点で「イージーオーダー」、そして最も簡略的なのが「パターンオーダー」とされています。
ですから、一般的にフルオーダーとは超がつくほどの高級品のはずなのですが、SADAの場合は低価格でもフルオーダーを実現しているので、この点は他社にはないかなりの強みといえるでしょう。
もちろん、高級店の“仮縫い”などがあるフルオーダーほど丁寧なものではありませんが、しっかり一人ひとりの型紙をとってつくるフルオーダーであることに違いはありません。

パターンオーダーであれば「1着2万5000円」くらいで仕立てられるお店はたくさんありますが、フルオーダーで1着2万円というのはやはり破格も破格。各店舗のGoogle口コミなどを見てみても、完成品への満足度が高いのは、やはりフルオーダーによって正確なサイズ感でつくれることが大きいのでしょう。
接客があたたかい…
こればかりは私の主観も含んでしまうのですが、これまで複数店舗を訪問してきた中で、どの店員さんも非常にあたたかい接客で迎えてくださったのが印象的でした。
どことは言いませんが、愛想のない店員さんの割合が大きいお店はたしかにあります。ただでさえ敷居が高そうなオーダースーツなのに、接客まで冷たかったらとても作る気になれませんよね……。
その点SADAは、オーダースーツ初心者でも入りやすい金額設定にしているだけあって、どの店舗を訪れても皆さん優しい(笑)。ちなみに私は「荒川さん」の接客を受けたことはありませんが、同じ新宿南口店の別のスタッフさんには温かく説明をしてくださった記憶があります。
SADAのデメリット
一方、デメリットといえそうな点についても触れておきましょう。
オプションにコストが発生
他のオーダースーツ店と同様、本切羽やキュプラ裏地、AMFステッチなど、どのオプションにも追加料金が発生します(まれに、一部のオプションを無料でつけてくれるお店もあったりします)。
正直、「2、3万円くらいでまずはスーツをつくってみようという」という場合には、そこまで気にする必要はない、あるいは1、2個つけておけば十分(見た目に大きく作用する「AMFステッチ)だけ追加するなど)かと思いますが、高級生地で、こだわりをもってオーダーする場合は、多少の追加料金がかかることをあらかじめ認識しておく必要があります。
基本は「接着芯」
あまり知られていませんが、スーツには表地と裏地をつなぐ「芯地」というものがあります。
一般的には、堅牢さのある「毛芯」が高級仕様とされる一方、「接着芯」が廉価仕様とされていますが、SADAは基本的に「接着芯」が使われています。見えない部分ではあるので、こうしたところでコストカットを図っているのでしょう。
とはいえ、この要素だけでぱっと見の違いがそれほど出るわけではないので、こだわりがある方でない場合は、特に気にする必要はないかと思われます。ちなみに、+2万円の「ハイグレード仕立て」というオプションを選択すれば、毛芯がふんだんに使われ、かついくつかの有料オプションが付いてくるようになります。

SADAの納期(注文から完成までどのくらいで届くか)
最後に、納期についても言及しておきましょう。SADAの場合、基本は1か月前後とされています。標準的、あるいは少し早めな納期といえますね。
が、納期短縮サービスを使うと、なんと10日間か、最短では3日間でスーツが完成する場合があります。納品まではさらに郵送に要する日数がかかるとはいえ、1週間以内に納品される場合もあるので、もはや既製品の裾上げより早いくらいですね……。ただし「10日間お急ぎ便」は税込み7,700円、「3日間超特急便」は税込み33,000円の追加料金がかかるので、急ぐ必要のない方は、この分はボタンなど別の有料オプションにまわしたいところです。
ということでここまでSADAの特徴について述べてきましたが、詳しくはぜひ、店舗で直接説明を受けてみるのが一番です。予約したら買わないといけないなんてことはないですから、まずは気軽に予約して、説明を聞いたり、生地を見てみたりすると良いのではないでしょうか。
↓こちらから予約が可能です↓
荒川さんが勤務されているKASHIYAMA(カシヤマ)については、こちらの記事も参考にしてみてください。
【その他関連記事】