「スーツはユニクロで十分」という方、ちょっと待ってくれ!

※一部プロモーションリンクも含む記事です。

「良質なスーツが安く手に入るのだから、もうユニクロで十分だよね」

巷でよくそんな意見を目にしますが、本当にそうでしょうか。上辺の「スペック」はたしかに優れていますが、実際のスーツとしてのクオリティは、実はそこまでではないといえます。

本稿では、「スーツはユニクロで十分」と傾きかけている方に向けて、それがNGな理由と、同じ価格帯の代替案についてお示ししていきます。

目次

ユニクロのスーツ

まずはユニクロのスーツの主なラインナップについて、確認しておきましょう。

ライン分類素材 & 特徴価格の目安
感動スーツ基本は既製品。ただし2cm刻みのサイズ展開。生地はポリエステル主体で、ストレッチ&軽量性&洗濯可能という機能性重視の商品。ジャケット 6,990 円+パンツ 2,990 円 ⇒合計で約1万円の超低価格
ストレッチウールオーダースーツという扱い。2cm刻みのサイズ展開に加え、袖丈の調整ができるので、「セミオーダー」というイメージ。Super110’sの上質なウールを98%使用した本格派。カチッとしたビジネスシーンでの使用を想定した商品。ジャケット 17,900 円+パンツ 7,990 円 ⇒合計で25,890 円。袖丈の調整を入れると+2000円。

なお感動スーツの方は、無地のグレー、ダークグレー、ネイビー、ブラックの4色、ストレッチウールの方は無地のグレー、ネイビー、ブラックの3色展開。ストレッチウールは標準もモデルに加え、「スリム」というタイプもあります。

感動ジャケットのネイビー(ユニクロ公式より)
ストレッチウールのグレー(ユニクロ公式より)

ビジネスの場で使えるのか

上記のスペックや写真を見ていただくと、「安いし、見栄えもけっこういいじゃん!」と思われるかもしれませんが、スーツはスペックとして表れない部分にこそ差が出るものです。

感動シリーズ

まず感動シリーズですが、昨今のカジュアル化の傾向をよく理解されている職場であれば、一応スーツの形式をとっている服装になるので、全く問題はないでしょう。しかし、実物をご覧になるとお分かりの通り、「ちゃんとしたスーツ」ではないことは一目瞭然の質感なので、商談の場にも使用されることはあまりオススメできません。

感動シリーズ上下の着用モデル(ユニクロ公式より)

こうして見るとそれなりに見えるかもしれませんが、いってしまえばカジュアルファッションのブランドによって、化学繊維だけで作られた商品です。カジュアルに着こなすなら素晴らしい商品ですが、「スーツ」として見ると安物感が前面に出てしまっています。少なくともネットで購入する前に、店舗で実物は必ず確認すべきだと思います。

ストレッチウール

こちらはモデル着用の公式画像がないので、以下の公式サイトよりスタッフさん着用の2枚をご覧いただけたらと思います。そもそもはっきりと見えないのでわかりづらいかもしれませんが……。

UNIQLO
ユニクロ公式 | ストレッチウールジャケット/カスタムオーダー ユニクロのストレッチウールジャケット/カスタムオーダー(メンズ)。購入者のレビュー、ユーザーのコーデは必見。店舗在庫もこちらから。

スーパー110のウール100%生地が使用されていますから、生地自体の質感は全く問題ないどころかむしろ良い方です。上下3万円以内に収まるとは思えないレベルであるのはたしかですね。

ただし、やはりスーツとして見ると、作りのクオリティはかなり低いと言わざるを得ません。

寸法上の丈感などが合っていても、そもそもの型紙のレベルが低いので、とても体に合っているスーツとはいえない(スーツ専門店の既製品以下)ですし、ラペルをはじめ立体感がまるでないのも致命的。こちらのFORZA STYLEのYouTube動画を見るとわかりやすいかもしれません。

「上質な生地でオーダーできるのに3万円以内!」というスペックだけを見ると、とんでもないコスパのように見えますが、肝心なスーツとしての作りがイマイチなので、“値段相応”としか言いようがないわけです。

このクオリティを見ると、いくらユニクロとはいえ、やはりスーツに関してはまだまだ専門店にはかなわないなというのが私の感想です。

しかも現在は競争が働き、きちんとした品質のオーダースーツでも2.5万円からつくれる時代です。むしろユニクロより安い価格で良質でかっこいいスーツがつくれるわけですから、わざわざユニクロを選ぶ意味はないのではないかと、私は思います。

ユニクロより安い低価格オーダースーツ

では、ユニクロより安いオーダースーツ店の選択肢としては、どんなお店があるのか。

ユニクロ価格=「上下3万円以下のオーダースーツ」を基準に考えるなら、2着セットで5万円、つまり1着2.5万円から作れる大手店か、単品でも2万円で作れるお店が有力な選択肢となるでしょう。

たしかに、この価格帯だと、さすがにウール100%の生地は選べず、ウール50%・ポリエステル50%という生地が中心になってきます。しかし、このあたりの専門店が扱うポリエステル混生地は、基本的にウール見えするものばかりで、生地自体の安っぽさはそう感じるものではありません。何よりスーツ自体のクオリティがしっかりしているので、ユニクロにある“安っぽさ”は感じられないはず。生地もユニクロレベルのものがいいという場合、4万台からウール100%の生地も選べますから、いずれにせよ専門店のオーダースーツを選ぶべきだと私は思います。

1着2.5万円、ポリエステルを50%含む生地で仕立てたスーツ。ユニクロ製とはレベルが違うことがおわかりいただけるのではないでしょうか。

実際に全国にある「2着セットで5万円のお店」「1着2万円で買えるお店」を比較・検証した記事については、以下の記事を参考にしてみてください。スーツの作り自体が本格仕様でしっかりしているお店しか選んでいませんからご安心を。

とはいえ本稿でも結論だけ述べておくと、全国に店舗を構えるカシヤマ(KASHIYAMA)が現状の最適解と考えてよいと思います。具体的な特徴はこちらの記事(カシヤマの良い・悪いをスーツ好きが検証してみた【オーダースーツ】)に譲りつつ、ざっくり特徴を申し上げると、

  • オーダースーツの中でも“一つ上”のグレードである「イージーオーダー」が採用されている(同価格帯の他店はほとんど「パターンオーダー」です)
  • 最低価格帯の生地でもウールを含んでいる
  • 納期が2週間前後という驚異的なスピード(通常は1か月半程度が相場)。時期によっては1週間ほどで仕上がることも
  • 低価格スーツだと「接着芯」という芯地が定番である中、「半毛芯」が標準登載されている。
  • 大手資本が展開しているオーダースーツ店なので、商品の質からアフターフォローまで安心できる

スーツ用語も含むのでわかりづらい表現もあったかもしれませんが、「2万~2.5万円」という価格が、きちんとしたクオリティが担保された上での最安水準である中、特にカシヤマには上記のような優位性があるという話です。

こちらの記事(スーツが似合わないとお悩みの方への打開策 低価格で誰でもかっこよくなれます)でも述べていますが、スーツは何よりもサイズ感やフィット感が大事。その意味で、ビジネスシーンでも「かっこいいファッション」目的でも、上辺のスペックに踊らされるのではなく、きちんと中身のあるスーツを着るべきだと私は思うのです。

その上でカシヤマについて気になる方は、まずはネット予約の上、店舗で説明を聞いてみたり、生地を見てみたりするのが良いと思います。ご予約はこちら(↓)のリンクから可能です(訪問したら購入しないといけないわけではありません)。

オーダーメイドのカシヤマ

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