テーラーフクオカでオーダースーツを作ってみたよ 評判と比べて…

知る人ぞ知るオーダースーツ店「テーラーフクオカ」。オーダースーツを買おうと思ったとき、候補に挙げられていた方も少なくないのではないでしょうか。

今回は、そんな同店でオーダースーツを作ってみた経験談を、実物写真とともにお伝えしていきます。

目次

テーラーフクオカとは

まずは簡単にテーラーフクオカの概要から。

東京都内で4店舗(新宿、銀座、青山、吉祥寺)を持つ実力派オーダースーツのお店で、流行り廃りにとらわれず、どの時代でも不変の価値を提供することをコンセプトとして展開されています(店員さん曰く)。

同じく都内で複数店舗を構えるオーダースーツ店「ZERBINO(ゼルビーノ)」と同じ会社が運営していて、テーラーフクオカを“正統派”とするなら、ゼルビーノは“遊び心”というイメージが私の中であります(笑)。

ゼルビーノと同じく、だいたい4万円程度からオーダースーツがつくれます。

もともとゼルビーノで何着か購入したことがあり、テーラーフクオカにも手を出してみた次第です。少し前の購入ですが、以下に購入品を紹介します。

作ったみたオーダースーツ

では早速、着用写真から。

ジャケットのアップ。カノニコのウールネクタイがよくなじんでます。
パンツが若干ストレート気味です。靴はリーガルの811RAL

【生地】

CARLO BARBERA(カルロ バルベラ)のクリームフランネル生地です。基本的には無地が好きな私ですが、このくらいのチョークストライプだと主張が強すぎなくてかっこいいなと思い、この生地にしました。

【価格・オプション】

(たしか)10万円ちょっと。同見せの型紙・仕立てには「スタンダードライン」という標準モデルの(主に)4種類に加え、ワンランク上の「プレステージライン」なるものが3種類あります。

プレステージラインにすると+2万円程度かかるのですが、それによって仕立てのレベルが格段に上がる上、有料オプションのいくつかが標準搭載されます。ゼルビーノの場合は仕立てレベルを上げると+4、5万円くらいかかるのでかなりためらいますが(笑)、テーラーフクオカの場合は基本的にプレステージラインを選んだ方がお得感は強いかと思います。

そんなプレステージラインの中でも、最も正当派で、同社のフラグシップモデルである「オーセン」というモデルを選択。良い意味でクセがなく、かつラペルの反り返りや首周りの収まり方など、私のような素人でも仕立ての良さを感じます。ボタンは段返りの3つボタンです。

キュプラ裏地や本バス毛芯、ナットボタンなどが標準登載されているのが嬉しいですね。ただし本切羽と水牛ボタンは別途有料オプションでつけ、数千円かかりました。ナットボタンでも良いかと思ったのですが、この真っ黒な水牛ボタンが渋くてかっこよかったんですよね……。一見わかりづらい変化で、自己満足に思えるかもしれませんが、店員さん曰く、「ちょっとした変化でも、全体の風合いにかかわってくる」とのことで、これには大変納得。良い選択ができたと思っています。

なお私お気に入りのチェンジポケットも+1000円でつけています。

【その他こだわり】

今回はパンツの作り方にはかなりこだわりました。持っているスーツのパンツはだいたいテーパードがかかり、今っぽいシルエットのものばかりだったので、今回はあえてテーパードをかけすぎず、ストレート気味にゆったり目な雰囲気になるよう調整。

さらにサイドアジャスターをつけつつ、インのワンタック。帯の縦幅も広くとったことで、かなり良い雰囲気が出ているのではないでしょうか。

良かったところ

ユニバーサルランゲージやグローバルスタイルなどのような「パターンオーダー」とは違い、テーラーフクオカは「イージーオーダー」を採用しているので、細かい調整がしやすいのが嬉しいですね。複数店舗にお邪魔した経験がありますが、店員さんはどの店舗も優しい雰囲気の方ばかりですし、「こんなイメージでつくりたい」といえば、それに近づけるよう提案をくださるのがありがたいです。

仕上がりも良いですし、カルロバルベラの生地をつかって、かつこのクオリティのスーツができるなら、10万円はかなーりお得ではないかと感じました。

裏地はブラウンに。カルロバルベラのタグも。

悪かったところ

特段の問題はありませんが、強いて言うなら、もうほんの少しだけ肩周りをナチュラルな雰囲気にできたら良かったかなと思いました。これは好みの問題ですし、おそらくスーツとして着るなら今くらいでちょうどいい(「オーセン」モデルの標準より、ほんの少しだけナチュラル寄りに調整は入れてもらっています)のでしょうが、個人的にはオーセンのモデルでもう少し肩を丸くできると、一番自分好みの形にできるかなという感想です。

肩回りを丸くするなら「ボウ」というモデルもあるのですが、この柔らかい雰囲気はぜひジャケットで作りたいなという印象で、オーダースーツという視点で比べると、「オーセン」の方が一段階上だなと私は感じました。

ということで、総じてかなり満足度の高いスーツをつくることができました。最近は「スタンダードライン」もリニューアルされてクオリティが上がっているようなので、折を見てまたお店にお邪魔してみたいなと思っています。

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